世界に広がるかまぼこレシピ
実はアメリカやヨーロッパではかまぼこは「Surimi」または「Neri」と呼ばれ普及しており、今では当たり前に日常の食事に取り入れられています。
その中でも人気なのがカニ風味かまぼこの、「カニかま」です。
カニかまは「Crab stick」と呼ばれています。
カニかまは1970年代後半に西海岸中心に日系人や駐在日本人相手に流通が始まりましたが、「オリエンタルフード」として人気を呼び米国人にも消費されるようになっていきました。
背景には北米アラスカのズワイガニ資源の減少に伴い、手軽な代用品として西海岸のレストランがカニかまを食材に採用したことからアメリカ人に広まっていき、一般的化していったようです。
日本食ブームも引き金になって寿司ブームがおこり、アボガドとカニかまを巻いたカルフォニアロールが特に人気を博し、それに日本食の健康食としてのイメージも合わさって、カニかまの米国での広がりを加速させたと考えられます。
また、カニかまはサラダの上にのせてドレッシングをかけて食べる食べ方も人気で、アメリカのレストランのサラダバーにも当たり前のように「カニかま」が並ぶようになったのです。
骨もないし、魚の臭みもなく、子供にも好まれ、かつ低カロリー、低コレステロールなどそのヘルシーさも評価されました。
また、調理済みなので簡単に食べられる点もアメリカの庶民に受け入れられた理由でしょう。
また、ヨーロッパではパスタとの相性が人気を博し、やはりアメリカと同様、日常的な食材として普及しています。