焼津のなると巻、黒はんぺん
なると巻
焼津市は、なると巻の国内生産の約9割を占める大生産地です。なると巻はもともと瀬戸内海の白身魚を原料に造られ、その赤い色を加えたところが渦潮に似ていることから
「なると巻」と言われるようになりました。
なると巻の生まれは徳島で、育ったのが焼津ということが言えるでしょう。
焼津でなると巻が製造され始めたのは、大正末期とされています。
最初は蕎麦の具として使われ、その後、昭和に時代に入ってラーメンが普及するいつれ欠かせない具材として広まっていきました。
原料はすり身とでん粉です。
静岡にはでん粉を作る企業が多く、なると巻を作る上で、地理的なな条件が整っていたと言えるでしょう。
黒はんぺん
黒はんぺんは、駿河湾で水揚げされる新鮮なサバ、イワシの頭と内臓を除き、骨も一緒に丸ごとすり身にし、三日月型に成型して茹でた「茹ではんぺん」です。
生で食べるも良し、表面を軽く炙って食べるも良し。
タンパク質やカルシウム、ビタミンAやビタミンD、オメガ3脂肪酸のDHAやEPAも豊富に含まれる栄養満点のかまぼこです。